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87話 ティナの日記

Auteur: みみっく
last update Date de publication: 2025-12-22 06:00:13

○月○日

 今日、初めてのハンターのお仕事をした! 後衛の魔導師が足りなくて、そのパーティに入ったんだけど……手のひらに嫌な汗をかきながら、緊張で体が固まったまま、うまく攻撃できなかったし、支援魔法もダメだった。頑張ったけど、まだまだ練習しないとダメみたい。ふつふつと込み上げる悔しさで、ベッドに倒れ込んだ! 明日に備えて、もう寝るっ!

  ○月✕日

 まだ体が少し痛むけど、今日も魔導師が足りないパーティに入ったよ。今度はちゃんと攻撃魔法を当てられた! やったー! 嬉しさで胸が弾む! でも、みんなとうまく話せなかった……。口を開こうとすると、途端に言葉が喉に詰まってしまう。もっとおしゃべりの練習しないと。でもどうすればいいの? 誰も教えてくれない。誰か教えてほしいなぁ。孤独感で胸が張り裂けそうです。

  ○月✕✕日

 今日は魔導師のお仕事なかった。何しようって考えて、薬草採りの依頼をすることにした! いっぱい取るぞー! って思ったけど

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  • 異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて   90話 巨大な魔石とワイバーン討伐依頼

    「なら放っておいても大丈夫だね」 そらはティナの言葉を信じ、魔王の話題を特に気にする様子もなく、軽く頷いた。 そらの言葉に、アリアが大きなあくびをした。眠気が限界に達していたようだ。「難しい話しはイヤなのです!」 アリアは両手で目をこすりながら、不満を訴えた。「じゃあ皆で寝ようか。疲れたし」 そらが提案すると、アリアは『ぱあっ』と顔を輝かせた。「はい、なのです!」「そうですね」 ティナも穏やかに同意し、椅子から立ち上がった。 そらたちは夜空の下、外に創り出したテーブルと椅子をそのままに、再び温かな寝床へと戻った。皆の寝息が再び一つになり、そらたちは深い眠りについた。♢ギルドの喧騒とワイバーン狩り 翌日、そらはいつものようにギルドの扉をくぐった。すると、いつもと違う騒然とした空気がそらを包んだ。人々はひそひそと囁き合っており、誰もが顔に不安の色を浮かべている。何事かと、そらは受付嬢に近づき尋ねた。「昨夜、少し離れた場所で魔物の群れが暴れて、森や山を破壊して消えたんですよ!」 受付嬢は息を切らせて説明してくれた。彼女の瞳は疲労と緊張で揺れている。 ああ、そういうことになっているのか。実際は魔物の群れなど一切暴れていない。破壊したのはドラゴンで、そのドラゴンに命令したのは俺なんだけど……。そらは心の中で状況を把握した。「そ、そうなんだ?他に被害は?」 そらはとぼけた様子で尋ねる。「幸いにも近くに民家や村はなかったので大丈夫ですが、また魔物の群れが現れるんじゃないかって、この状態なんですよ」 受付嬢は、少し疲れた顔で答えた。町の緊張が彼女を通して、そらに伝わってきた。「そうだ、ぼく、近くの森に魔物が出たので討伐したんだけど、買い取ってくれるかな? 30体くらいなんだけど」 そらがいつもの調子で気軽に告げると、受付嬢は目を丸くした。驚きと疲労でいっぱいの顔が、さらに大きく見開かれる。「

  • 異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて   89話 アリアの嫉妬と「ズルい」の攻防戦

    「他には、ないの?」 そらが更なる用途を尋ねると、ティナは「うーん……」と頬に手を当て、再び首をかしげる。その真剣に考える仕草が、あまりにも可愛らしくて、そらは内心で軽く悶絶した。いや、だから、その仕草が可愛すぎるんだって!「それくらい、でしょうか?」 逆に聞かれても困る。それだけだったら、俺にとってはあまり必要ないかもしれない。そらは魔石の用途が自分の予想より限定的であることに、少し残念に思った。「それだけだったら、売るだけになりそうだよね」 そらの正直な感想に、ティナは少し申し訳なさそうな顔をした。「ごめんなさい。わたしは、そんなに詳しくないの」 ティナがしょんぼりとした表情を浮かべるので、そらは慌てて彼女を安心させた。「いや、十分に助かったよ。ありがとね」 そらが改めて室内を見渡すと、ふと気づく。周りの皆はソファやベッドに身を預け、すっかり寝入っていた。穏やかな寝息が静かに聞こえてくる。「あれ? 起きてるの、また二人だけになっちゃったね」「本当ですね」 ティナがクスッと笑う。その笑顔は、まるで星の光のように、暗い部屋の中で輝いていた。「起こすのも悪いし、外で話す? もう寝る?」 そらが選択肢を提示すると、ティナは楽しそうな声で即答した。「それでしたら、外で話しましょうか」 ティナの元気な返事に、僕の口元が自然と緩む。夜の二人だけの会話を楽しむためと、夜風で体が冷えないようにと、収納に入っている物を思い出した。「紅茶でも飲む?」「そんな高い物があるのですか!? 飲みたいです!」 ティナは高級品の紅茶と聞き驚いた。そして彼女の瞳が好奇心と期待に輝いた。そらは早速、ティーポットに魔法でお湯を満たし、厳選された紅茶の葉を入れて、丁寧に茶漉しで濾し、コップに注ぐ。立ち上る芳醇な香りが、部屋の中に広がる。 しかし、注ぎ終わった瞬間、外にはテーブルも椅子もないことに気づいた。そらはすぐに外に出て、空いた空間に魔法で優雅なデザイ

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    ○月○日 今日、初めてのハンターのお仕事をした! 後衛の魔導師が足りなくて、そのパーティに入ったんだけど……手のひらに嫌な汗をかきながら、緊張で体が固まったまま、うまく攻撃できなかったし、支援魔法もダメだった。頑張ったけど、まだまだ練習しないとダメみたい。ふつふつと込み上げる悔しさで、ベッドに倒れ込んだ! 明日に備えて、もう寝るっ!  ○月✕日 まだ体が少し痛むけど、今日も魔導師が足りないパーティに入ったよ。今度はちゃんと攻撃魔法を当てられた! やったー! 嬉しさで胸が弾む! でも、みんなとうまく話せなかった……。口を開こうとすると、途端に言葉が喉に詰まってしまう。もっとおしゃべりの練習しないと。でもどうすればいいの? 誰も教えてくれない。誰か教えてほしいなぁ。孤独感で胸が張り裂けそうです。  ○月✕✕日 今日は魔導師のお仕事なかった。何しようって考えて、薬草採りの依頼をすることにした! いっぱい取るぞー! って思ったけど……あんまり取れなかった。知識も経験もない。むずかしいなぁ。森の中は冷たくて、自分の無力さを痛感した。  ○月○✕日 魔導師のお仕事があった! いっぱい活躍できた! 嬉しくて足取りが軽くなる! でも……魔法が強すぎて魔族だって疑われちゃった!? え!? そんなつもりなかったのに~! 心臓がバクバクと鳴り響く。やばい、明日この町を出ないと……。また居場所を失う恐怖に全身が震えた。次はもっと、もっと気をつけなきゃ。  ✕月○日 今日は新しい町へ移動してるところ! 足の裏が痛い。おなかすいた……でも我慢。次の町はいい町だといいなぁ。安全で、ちゃんと仕事できる町だったらいいんだけど……。道行く人々が皆、楽しそうに見えた。  ○✕月○日 新しい町についた! すっごく大きいし、きれい! ギルドでお仕事探したけど、いいのがなかった&

  • 異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて   86話 豪奢な会議室から絶望の谷へ

    (信用できる人たちなの?) そらは、ノアの小さな頭を優しく撫でながら、改めて心の中で問いかけた。(はい。なの。私をかばってくれて捕まってるの。) ノアは、そらの胸に顔を押し付けたまま、涙声になりそうなのを必死に堪えながら答えた。その声には、家臣たちへの強い信頼と、申し訳なさ、そして現状に対する激しい怒りが込められていた。(じゃあ今日、全部終わらせようか? 見てられないし、時間をかけても結果は同じだし……。) そらの思考は迅速だった。このまま放置して家臣たちの苦難を長引かせる必要はない。すぐにでもノアの領地を取り戻し、彼女を正当な領主の座に戻すべきだと判断した。(お願いなの。) ノアは、そらの服をぎゅっと握りしめ、切実な願いを伝えた。(ノアはここにいてね。ここは、安全な場所だよ。) そらは、不可視化の魔法を維持したまま、ノアの体をそっと壁際に寄りかからせる。(はい。なの。) ノアは、家臣たちの方を見つめながら、固く頷いた。そらは、ノアに背を向け、冷たい鉄格子の前に静かに立ち、これから起こす行動のために精神を集中させた。部屋の隅で怠惰に警備にあたっている兵士たちに、そらの冷たい視線が向けられた。 領主邸の一室、大きな会議室には20人ほどの男女が集まり、口々に意見を述べ、熱のこもった話し合いをしていた。その内容は、先ほどの領主の執務室で聞かれたものとほぼ同じ――「誰が昇格するか」、「どの程度の報酬が妥当か」、といった権力と利権を巡る、醜いものだった。人々の欲望と野心が渦巻く、淀んだ空気が室内に充満していた。 不可視化状態で室内の様子を観察していたそらは、その卑しいやり取りに静かにうんざりした。(うん、こいつらも必要ないな。) そらの心の中で下された決定は迅速だった。もはやここに残しておく価値はない。 竜の谷行き決定だな! そらはためらうことなく、会議室にいる全員を転移魔法で一斉に送った。一瞬にして会議室は静寂に包まれた。(ドラキン、追加で20人送ったからね

  • 異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて   85話 不可視の偵察と領主の醜態

     領主の執務室に行くと、重厚な木の扉の前には領主兵が二人、無言で剣を携え、厳重な警護についていた。彼らの硬い表情は、室内の秘密を守るという意思を示していた。 転移で部屋の中に侵入し、彼らを観察をしていた。 豪奢な調度品が並ぶ執務室の中、重厚な木の机の奥にある領主の椅子には、脂ぎった顔つきで、見るからに性格の悪そうな男が不遜な態度でふんぞり返って座っていた。その両脇には、着飾った側仕えらしき二人の女性が侍り、男は厭らしい笑みを浮かべながら、彼女たちの体を触り、イチャついていた。タバコのような煙草の匂いと、安っぽい香水の匂いが室内に充満している。 ノアはその光景を目撃し、そらの首にしがみついたまま、ムッとした表情で男を強く睨んでいた。その小さな体からは、弟を軟禁し、領地を奪った男に対する激しい怒りと嫌悪が、微かにそらに伝わってきた。 その男の前には、五人の男たちが床に跪いていた。彼らの顔は青ざめており、領主の男の機嫌を窺うように、一切の動きを見せずに沈黙を守っていた。彼らもまた、この男の横暴な支配下にある現状に不満を抱えているようだったが、何も言えずに耐えている。 (あの男が、ノアの領主権を奪ったヤツか。見るからにロクなモンじゃないな) そらは、ノアの感情を感じ取りながら、冷静に状況を分析した。この男が、ノアの領地と弟の自由を奪っている元凶であることは明白だった。 激しく怒鳴りつける声が部屋に響く。「まだ小娘は見つからないのか!!」「消息も足取りも不明です。安否も確認できておりません。」「何も知らん小娘の一人も探せんのか! 何を遊んでいるんだ!! 使えん奴らだな!」 領主は言葉と共に、脂の乗った肉付きの良い手を机に叩きつけた。分厚い木製の机がガタリと音を立て、その衝撃で彼のグラスの中の酒がわずかに揺れた。側仕えの女性たちはびくりと肩を震わせ、顔色を窺う。「領内から出ることはできないはずなので、領内にはいると思われます。近隣の町や村へ幼い少女が辿り着くのは困難で、不可能かと……。」 跪く男たちは、恐れで顔を一層青ざめさせながら、震える

  • 異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて   48話 デレ期到来と隣の席争奪戦

     そらは思わず笑みをこぼす。うん、知ってた。この返事は想定内だよ。 怒られなかっただけ、優しさが増した……のかもしれない。彼は、ブロッサムの微妙な変化を嬉しく感じていた。 たしか、ブロッサムも貴族なんだよな。あんまり表に出さないけど、所作の一つひとつに品がある。湯船に浸かっている姿でさえ、どこか優雅な雰囲気を纏っている。普段は気づかないけど、実は同年代よりスタイルいいし、可愛いし……。 そらが泡を流しながらふと彼女の横顔に目をやると、ブロッサムは湯船の縁に肘をついて、頬杖をつきながらぼ

  • 異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて   47話 湯気の脱衣場と揺れる心

     ……でも、普通リビングにあんな大きなベッド置かないよね? いや、小さなベッドすら普通は置かないぞ? 彼の頭の中で、常識的な思考が警鐘を鳴らした。この家は、もはや彼の知る一般的な「家」の範疇を超えていると、改めて認識した。――そして夕方。 暖かな日差しが西に傾き、家の中がオレンジ色に染まり始めた頃、そらはすっきりとした声を上げた。「お風呂に入るよー!」 誰に言うでもなく、リビングにいる皆に向けて大きな声で宣言しながら、清潔なタオルを手に脱衣場へと向かった。新しく作ったば

  • 異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて   46話 譲れない温かい場所

     一通りの作業を終えたところで、エルが満足げな笑顔から一転、指をぴょこっと上げる。「ねぇねぇ。リビングに大きいベッド、ないのぉ?」 彼女は、純粋な疑問といった表情でそらを見上げた。「もう必要なくない? 各自の部屋にベッドあるでしょ?」 そらは、意図が分からず首を傾げた。個室とベッドを用意したのだから、リビングで寝る必要はないはずだ。「えぇ〜〜〜」 エルから、心底不満そうな声が漏れる。すると、アリアがすかさず勢いよく乗ってきた。「必要だと思うのです!」「うん、必要

  • 異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて   45話 魔法の増築と理想の家

     すると、エルが先ほどの「便利だね」発言のことを思い出した様子で、不安そうにそらを見上げて聞いてきた。「ねぇ……怒っちゃった? そらくん?」「怒ってないよ、大丈夫だよ?」 そらは、彼女の頭を優しく撫でて安心させる。そらの腕に寄り添うようにエルが近づき、にこっと顔を覗き込んでくると、甘えた仕草と声で甘えてくる。その表情は、まるで子猫のように可愛らしい。「じゃあ、ほっぺぷにぷにしていい〜?」 エルは、上目遣いでそらを見つめた。「意味が分かんないって…&he

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